株式会社アイシーアイ

あれ、暑さでつぶやきから屁理屈になってしまった。(メールマガジン第6号より)

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今月のBossの屁理屈 平均

あれ、暑さでつぶやきから屁理屈になってしまった。
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暑い夏が続いたのでBOSSはお疲れで、なんとなく世の中に屁理屈を言いたくなってきた。
ということで、今回は「屁理屈」。

どうも、我々は「平均」という言葉を統計としての意味ではなく、「的」という接尾語を付けて
「代表」というような意味で使うことがある。曰く、「平均的な家庭では?」とか「平均的な
サラリーマンの支出傾向は?」というような使い方である。この時、「平均」という言葉は
どのような使われ方をしているのだろう?おそらく、「フツウの」とか「一般的な」ということ、
すなわち、そのある集団を代表するサンプルというように受け止められることを想定しているだろう。

言葉としての使い方については、それでよい場合もあるだろうが、その「平均的?」が本物の
統計値から類推あるいは値そのものが引用されたりすることには違和感を覚える。統計での
平均とはある集団の個別の数値から算出された現実には存在しない理論的な計算値である。
平均より多い少ない、あるいは高い低い、という現実は多々あるだろうが、平均値そのものが
その母集団を「具体的」に代表しているという解釈はなりたたない。

たとえば、平成18年の統計では、日本の1世帯当たりの平均人数は2.65人だそうである。
この数値から「平均的な家庭は夫婦とその子供一人で?平均年収はおよそ・・・」という文章が
作られていたりする。たしかに、一人っ子が多いのは事実かもしれないが「平均的な家庭」という
何か実態のありそうなものを、こうした平均世帯人数やら平均給与水準やらを基準に作り出して
しまうのは、それを基にして誤った結論を出しかねないように思うのだ。事実、世帯構成の集計値
で言えば、単身世帯と夫婦のみ世帯の合計は、所謂核家族世帯(夫婦と未婚の子供)の世帯数
より800万世帯も多いのだ。この分布からみれば、日本の世帯の多くは、「単身者かあるいは
夫婦のみの二人世帯」と言えるし、また世帯構成別の分布をみると世帯構成は結構多様化
しており、平均値を具体化するだけでは、「一般的」な家庭といったようなものは出てこない。
だから、政策の立案とかマーケティングには、実態の多様性(バラツキ)の方が、より重要
ではないかと思えるのだ。「平均値」で示された仮想のサンプルを対象に、広報予算をつぎ込む
なんてオカシイのである。
私たちが平均という言葉に惑わされ易いのは、きっと小学校以来、自分の全体の中での
「位置づけ」がいつも平均点で語られているから、ではないだろうか?本当は、平均との差
だけではなく、そのばらつき、個々の、あるいは個別の事柄の「違い」にこそ「意味」があるのだ
ということを忘れないようにすべきだ。(だから、「平均値」より「偏差値」なんですよ)
実際には、一人っ子の家庭も4人も子供がいる家庭もあり、いつまでも給料が同じ金額と
いうこともないし、高値になった野菜もいつか安くなる日が来て、地球が温暖化しているとは言え、
暑い日もあれば涼しい日が来ることもある。

(i^c^i)

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