株式会社アイシーアイ

Mr.Jobsに

BOSSのつぶやき 10月

~ Mr.Jobsに ~

 

この業界にいて今月ものを書くとなると、題名くらいこの話題にしないといけませんね。

私自身、AppleというかMacを最初に使ったのは、1993年ころだったように記憶している。それまではPS/55を使ってLOTUS123で仕事をしてたのだが、なぜか異動した先には、日本のコンピュータメーカー製のUNIXワークステーションが机に乗っていたりして、いわゆるOA環境としては最低であった。開発者でない私が必要とする作業(予算作成とか収益見通しなど)のために、なぜか部下の一人がMacを前任部署から持ってきており、EXCELなるものを使ったのが最初だった。なので、Macをはじめて使った、というより、EXECLを初めて使った、というのが私の感覚だったような気がする。この時代だとLOTUS123の方が機能が多かったかな?というような記憶があるが、どうも定かではない。まあ、Mr.Jobsに関する話題は、とりあえずこれくらいとして。

 

昨日(13日)某放送協会の番組で「京」というコンピュータの話が「はやぶさ」とか「IPS細胞 山中先生」の話題と一緒に出ていた。日本はすごいんだよ、みたいな取り上げられ方だった。「京」というコンピュータはいろんな意味で「すごい」と思うが、結局、仕訳の某議員の一言が世の中に理化学研究所なるものの存在を知らしめ、あまり気にしたことのなかったスパコン世界一の後押しをしたことは間違いない。どう批判されようが、彼女の一言がそれなりに役立ったに違いない。あれがなければ、普通の人の感覚では、あんなコンピュータってホントに必要?天気予報があたるようになるの?程度の関心だっただろうと思うが、、、

 

しかし、番組を見て思ったが、チップと冷却装置と超マルチなCPUの連携用OSの話は出たが、何をやってるかってところになると地球シミュレーターと同じように地球の画像の上で雲が動く、ってものだけ。まあ、使われ方より、「物」がすごいということばかりが目立った。なにしろコンピュータを入れる建物を造るお金も入ってんだから、、、

私たちソフト屋から見るとコンピュータの性能が良くなって、いろいろな制約がなくなるのはそれはそれで良い事だけど、本当は、「京」を使うと何が出来るようになるの?ということを知りたいんですよね。何でも報道によれば、F通さんはクラウド化して中小企業にも使えるようにするそうだが、、、まさか、これで「なんとか奉行」を動かす訳じゃないよね、と思ったけど。

 

番組で取り上げられた日本の技術として、CPUを協調させる技術や水冷と空冷を組み合わせて効果的な冷却を行う装置、こまかな作業の積み上げであるSPARC64チップの設計 なんとメインフィレーム用のCPU設計が活きてるんだよ などが取り上げられたが、やはり、ソフト面での話は、地球の上の雲画像の話。せめて、VFXの話でも出てくればもっと身近に思えるのに。これを使うとこれまでにないリアルな3DVFXの映画が出来ます、来年ゴジラのリメーク3D版やります、とかさ。

 

「はやぶさ」も「IPS細胞」も「京」も素晴らしいと思うし、日本の技術の勝利、と思う。でも、なんか、ちょっとだけ寂しいんだよね、メディアの捉え方が、、、まあ、番組にはいろんな出席者も居て、それぞれの話は面白かったけど、まじめに、技術の素晴らしさやまだ抱えている問題、だってもっと取り上げるべきだな。特に、ソフトの価値、ってあるんだと思うんだけど、、、

 

その前の日、国谷さんの番組でMr.Jobsを取り上げていた。やろうと思ったことをとにかくあきらめない、ということをMr.Jobsは言ってたけ。でも、翌日の番組の問題は、結果として何をやりたいの?ってことが表に出ない。特に「京」の取り扱いは。スパコンってまさか世界一になるために作ったんじゃないよね?世界一になるのはできるけどそれを維持するのはとても難しいし、また、本当に出したい結果を出すことなんてもっと難しいと思う。さらに言えばコンピュータなんだからなんかアウトプット出してナンボだよね。所詮、そのものだけじゃ「ドンガラ」です。