株式会社アイシーアイ

メールマガジン第35号配信

皆様、こんにちは。ICIメルマガ事務局です。

2月もなかばとなり、日脚が徐々に伸びてまいりました。
暦の上では春になりましたが、まだまだ寒い日がつづいております。
そんな中、全国ではインフルエンザが猛威をふるっています。
時節柄、皆様、お身体ご自愛下さい。
春の訪れを楽しみに、ICI通信第35号発刊です。

本メールマガジンは、弊社が創立以来お世話になった方々に送信させていただきました。
メールを毎月お送りし、弊社の活動をご紹介していきたいと思っております。
もし、不要、とご判断いただいた場合は、本メール(mail.mag@i-c-i.jp)にご返信いただければ
配信を停止させていただきます。なお、本文中のURLがご覧いただけない場合も同様にご返信くださいますよう、よろしくお願いいたします。
また、お送りしたメールアドレスなど皆様の個人情報の取り扱いについては、下記をご参照ください。

http://i-c-i.jp/company/privacy/

本メールが皆様のビジネスの発展に
少しでもお役に立てるように願っております、、、
よろしくお願いします。

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特集

「グループウェアを使う本当の目的って?」

http://i-c-i.jp/wp-content/uploads/2013/02/201302.pdf

情報共有やコミュニケーションをスムーズにする、「グループウェア」についての特集です。
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今月のBossのつぶやき
~ ITのお仕事 IT費用について MM単価は妥当か? ~
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さて、前回はIT費用をお客様とIT側で共通認識に立つ方法、といったことを書いてみた。まあ、ディベートに拘る事はないが、共通の言葉で合理的な話し合いが出来れば、あまり大変な話ではないよね、という程度のつもりで考えてみたものである。
今回は、良く使われるお見積もりの単位であるMMについて考えてみたい。MMは、「人月」、である。一人の人に一ヶ月間働いてもらった時の「価値」を金額で示したもののはずである。 このギョーカイでは、人のやる仕事については、これが標準的な見積もりの方式であり、まあ、ユーザーから開発会社まで共通の尺度(数量)の単位になっているように見える。

私がこの仕事を始めたころ(1970年代)には、電子計算センターという名前だった会社では、お客様からいただくお金の計算は、対お客様という面でも、対プログラム開発会社という面でも違っていたように記憶している。ソフトウエアの開発と言う意味では、プログラムのステップ単価があって、開発言語とかプログラムの難易度に応じた単価だった。「コメントは抜く」とか「行替えは命令単位に」とかいうような話もあったりした。
これらのプログラム作成費用は計算センターのコストであり、お客様に直接チャージされる訳ではなかった。計算センターなのでお客様から依頼された「計算」をしてその結果が「商品」だった。なので、お客様には、出力のライン数とかマスターファイルのレコード数、入力のデータ件数、CPUの稼働時間などを積算し請求していた。
そもそも、プログラムを作って納品していた訳ではなかった。プログラムを納品する受託開発だとしても、インプットの種類、出力の帳票数、画面数、更新されるマスターファイルの数、などをパラメータとして、実際に開発したプログラムのステップ数を加味して費用の計算をしていた。そうは言っても、時々は、計算センターの「原価」が気になって、お客様が事務所に来られて、カウンターで人数を数えて行かれる、なんてこともあったのだが。

そんな時代から10年ほど経過した頃には、MM数というものが見積もりの中心的存在になっていた。世の中は、バブルに入り、ワンレンのボディコンのという時代で、私自身は、開発を離れ、教育とか人事といった管理部門に配転となっていた時代である。こちらがお客様に出す見積もりも然り乍ら、開発プロジェクトがだんだんと大規模になって、コンピュータを作ってます、という会社は固より、鉄を作ってる、とか船を作ってます、とか言うような会社のシステム開発部門が独立した会社から人を集めるようになって、何人で何ヶ月のという単位が規模を示すものとして使われはじめた。
以下は、私の想像でありなんら責任の無い話でるが、おそらく、そうした日本の高度成長を支えてこられた製造業の方々が、IT業界にも「原価計算」を持ち込む事で、一気にMMでの話が進んだのではないだろうか。  コンピュータメーカーだけがプログラム作りをやっていた時には、ソフトウエアの開発は高価なメインフレームの「おまけ」であった、というかソフトが無いとコンピュータを買ってはくれないのである意味、ハードの原価の一部だったのだと思う。ということなのでメーカーサイドにMMベースの「原価計算」が有って売価はハードの営業が決めていたのだろう。
ところが、コンピュータメーカーばかりか鉄の会社とか船の会社がソフト開発だけを売ることになって、さらに、メーカーによるアンバンドリング政策から、結果、売価としてMM積上げの原価に粗利を乗せる方式で始めたんじゃないかと思うのだが、、、。

閑話休題(これって「それはさておき」とルビをふるのだが)、MMで議論を進める方々に分かっていただきたいのは、MMとは作業にかかる人の時間のことであって、結果作られたソフトウエアの品質や満足度には全く関係ない、ということである。
MMベースの金額で契約したもの、つまり「MM単価が基準になっている成果物の価格」で得る事が出来るものは、売り手側の「血と汗と涙」だけである。そのような、言って見れば売り手にとって残酷な、そして買い手にとって意味の無い契約を許しているのは、売り手、買い手の「あぁ、しちめんどくさ」という感覚なのではないかということである。
まだ成果物の完成度が基準なら良い。完成度と使い勝手を評価して、その仕事に対価をもらう事が出来れば、その流された「血と汗と涙」は報われる可能性もあるからだ。そうした満足度の高い完成品を作れるような環境を準備し、人材を大切に育てることがソフトウエア開発企業の経営者の役割であり、それに応えるのが従業員の義務であり、そしてその努力にはなんらかの報酬がある、ということを理解して、MMの議論をしたいものである。
単に、他に尺度が無いからとか、FPとかあるけど計算が面倒だなとか、顧客満足度を価格にどうやって転換したら良いか分からないと言う理由だけで売価の決定にMMが採用されていることが現状とすれば、それはダメなんだな、という意識を持つ事が重要である。  これは、ソフトウエアという成果物の品質や満足度について、お客様ときちんとコンセンサスをとるための、なんらかの尺度が必要なのだ、ということでもある。

かつて、私の元居た会社の社長(すでに故人であるが)の話で、「坊主*の袈裟」、という内容のものがあった。そもそも、その方に言わせると「システム屋はマゾだ」ということで「自分がその専門知識を活かして、しかも夜も眠らず作ったソフトウエアを馬鹿みたいに安い値段で売って喜んでいる」と言われた。そう言った文脈の中で「会社(仕事)の格」を重んじよ、ということで言われたのが、袈裟の色の話である。今でも、十分活きている内容だと思うので、私が覚えている内容を書いておこう。(だんだん記憶に自信がなくなってきているので違っていたらごめんなさい、です。乾坤会のシステム系会員の方に添削をお願いします。)
要点は、お布施(宗旨によっては違うような単語があるがここではお布施としておきます)は何で決まるか、ということである。まあ、話では、お経の長さ(まあ、言って見れば投入工数)で決まる訳じゃなく「坊主の袈裟の色」で決まることになっているのだそうだ。坊主の袈裟の色は、言い換えれば坊さんの「格」である。そこで「重要なことは会社の『格』を対外的に上げなければならない」と言っておられた。
もし、会社が「紫の袈裟」(格が高いらしい)になれば「今のような安い値段で出す」こともないのだ、と。
具体的にMM単価の話ではなかったが、まあ、きっと今もご健在でいらっしゃれば「ところで単金はどこまで調整すれば良いですかね?」などという会話をしているところを見られたら、烈火のごとく怒られるはずである。まあ、ICIの現在の「格」は、そんなところ、と言っては身も蓋もない、なぁ。
*:坊主は差別語かもしれません。もうしそうだとしたら私にすべての責任があります。「ごめんなさい」m(__)m

(i^c^i)

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