株式会社アイシーアイ

今年の話題から

BOSSのつぶやき 2015年12月

~ 今年の話題から ~

今月は、時期も時期なので、今年の話題から、ということで書いてみよう。

昨年末は、突然の「消費税上げません選挙」があったが、その後の政治ネタは、安保と軽減税率ではないだろうか。まあ、BOSSにとってみると政治ネタとしては、実務上の影響があった派遣法の改正がどうなるかの方が気になっていたのだが。とは言え、誰にも(きっと)言いたいこと満載な、安保と軽減税率について、ということで。

まず安保の方だが、まあ、はっきり申し上げて、中身はさておき、段取りたるや惨憺たるものという感じがした。何やら、たとえ話で「スガさんちのドロボー」とか「離れの火事」とか出てきたが、これで中身が分かった人が居たら、相当奇人、という感じがする。まあ、こうは言っても私自身のたとえ話も「すみませんが、余計分からなくなりました」と言われることが多く、こういうたとえ話は受けないんだな、という意味で、とてもいい勉強にはなった。また、最初の山場で、オウンゴールみたいな自陣営からの「憲法違反」論が出て、混乱をさらに大きくしてしまった。某首相のスタッフさんたちの程度の低さ、というより彼らが国民を「馬鹿にしている」感が表に出てしまったようで、あまり気持ちが良くなったことが強く印象に残ってしまった。もっと、まじめにやれよ、と言いたくなってしまった。

私自身は、この国の防衛や自衛隊の位置づけについては、制度上の問題から独立国の防衛力として十分な力を発揮できないのではないかと危惧を持っている。なので、きちんとした議論が聞きたかったのだが、まあ、この相手である野党も野党で、程度が低いというか、何を質問したら良いのか分からないのか、結果、正面からの議論を避けているように見えてしまって、何かだまされた感が残ってしまった。一つ言わせてもらえば、私は、国防とは国土とか国益を守るものではなく、一義的に国民の生命・財産を守るものではないかと思っている。国土を守るのは、国民の生命・財産が侵されるからだし、またそうしたリスクを事前に低減するための活動の一つが「集団安全保障」ではないのかということだ。自衛隊(国防軍)でも良いが、テロや国際紛争において、どこでどのように国民を守ることが良いのか、今の法制度のどこが不備なのか、という議論をもう少し詳細に質問してくれても良かったかなと思える。国民を守る行動として、国土内で守るのは当然としても、国外では本当に何もしなくて良いのか、という問題提起が今回の安保改定につながっているのだと思うが、その辺の議論はあまりはっきりしなかったように見えた。非常に残念である。

さて、消費税の軽減税率の方は、すったもんだの末、自民党幹事長が、ドサッと公明党の言い分を受け取って、外食以外の食品が軽減税率の対象となるようだ。そうか、いよいよ10%になるんだ、と。で、大騒ぎの軽減税率は増分の2%で結局は、今まで通りの金額となるだけなのだ。なお、減税分の財源が一声1兆円だそうなので、日本の世帯数は5千万強、となると1世帯あたりで見ると年間2万円になる。まあ、これを多いと見るか少ないと見るかは、人それぞれ。これを参院選挙目当て、とマスコミは書き立てるが、国民は算数を知らないという前提での記事なんだろうか?まあ、確かに兆を千万で割るのは結構むつかしいが。

このあたりでごちゃごちゃやってるとなると、そもそも、今後の日本の財政はどうなるのか、心配したくなる。ましてや、財務大臣ご自身が、1兆円をどうするのか大変ご心配されている。問題は、ドンドン膨らむ社会保障費用、ということであると同時に、すでにGDPの240%のなろうとしている780兆を超える国債の方だと思える。もっと、国民に必要な犠牲を強いる必要性を与党自らが説明しないといけないのでは、と思う。国民の目くらましを続けるとどうなるのか。給与の支払いで借金漬けになった会社は、早晩倒産か解散となる。その前に、社員に本当のことを説明して、立て直しに向けた具体的な計画とそのために給料を削るとかということを明確に伝えなければ、経営者は失格だ。

国防と社会保障は、欧州で生まれた近代国家が存続するために最低限必要な機能だ。これが、市民革命の成果であり、我々国民も某首相が常々口にされる「共有すべき価値観」がなぜ生まれ、なぜ重要になったのかを考えれば、分かるはずだ。国は民の信なくば立たず、である。私たちが「我慢」してもいい、という具体的な計画を語って欲しいと思うのは贅沢だろうか。それが、民を信ずる、ということだし、民が為政者を信頼するということにもつながると思う。それとも、国民はそんなことを考えず、有志専制、に任せて、3本の矢の行方だけ、黙って見てれば、良いというのだろうか。まあ、一億総活躍すればできるということなのかもしれないので、来年はBOSSも大活躍です!

まあ、とにかく、皆さん、来年は良い年になりますように。