春の風景 クラウドに寄せて(メールマガジン創刊準備号配信より)

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今月のBossのつぶやき 春の風景 クラウドに寄せて
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皆様

(1)
菜の花畑に 入日薄れ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて 匂い淡し
(2)
里わの火影も 森の色も
田中の小径を たどる人も
蛙の鳴くねも 鐘の音も
さながら霞める 朧月夜

この歌を知らない人はいないと思うが、この「おぼろ月夜」の歌詞は、とても「春らしい」。
山里の夕暮れ、すべてに霞がかかり遠近の差もはっきりと分からず、まるで印象派の絵のように、
淡い光が風景を包む時、その中に春がある、という感覚が私は大好きである。この歌で花粉症の
くしゃみまでが出てしまうほど春を感じるのは私だけだろうか?

故人西のかた黄鶴楼を辞し
煙花三月揚州に下る
孤帆の遠影碧空に尽き
唯だ見る長江の天際にながるるを

故人西辞黄鶴楼
煙花三月下揚州
孤帆遠影碧空尽
唯見長江天際流

これもまた私の好きな春の詩である。下の転句と結句は、晴れ渡った春の空の中に大河の流れが、
遥か遠くを往く友人の乗った船も含めて溶けてひとつになる、というような大陸的な風景を
意味しているようだが、私はこうした雄大さよりは、やはり淡い光の中に朧に消えていく川面と船、
そして桜の花を思い浮かべ、その雰囲気がたまらなく好きなのである。
遠近感がなくなるようなパステルで描かれた光に包まれた季節、それが春であり、春は霞の中に
あると言えよう。霞の中にあることで、現実感が失われ、ある種の幻惑効果から物事が
甘く、切なく、美しく見えるわけである。
だから、春が好き、なのだが・・・

今、ITの世界にもこの霞(クラウド)がかかり始めている、まるで春の景色のように。
この霞の向こうに、光に包まれた好ましい未来が垣間見えたりすることもあり、遠近感や現実感が
無くなってみえるのも、春霞によく似ている。

野山にたつ春霞の中では、花が咲き、虫たちが飛び交い、次の世代を作る動きがある。私たちが
見ているITの霞(クラウド)の中にもこうした動きがあるに違いないのだが、今は朧にかすむ
「きれいごと」だけが話にのぼっているようにも思える。
現実の霞の中で行われている活動は、やがて実を結び、秋には果実が実るわけだが、
私は、今ITの霞の中でも、こうした動きがあるのだと確信をもちたいと願ってやまない。
さて、皆さんはいかがであろうか?

(i^c^i)

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