BOPビジネスを考える前に(メールマガジン第7号より)

======================================================
今月のBossのつぶやき
~BOPビジネスを考える前に~
======================================================

最近、BOPビジネス、とかいう言葉を聞くようになった。
BPOではない。BOPとはBaseOfPylamidの頭文字で、
社会の底辺にいる人々(あるいは地域、国々)というような意味らしい。
多くは、これらの階層を前向きに捉え、
こうしたグループが自らの力で貧困など負の側面から抜け出していく、
その支援やその支援を機会とするビジネス、として語られる。

しかし、BOSSはある意味、この言葉に大きな違和感を覚えるのだ。
Base(底)があるということは、その上(物理的にも言葉としてでも)には何かがあるのだ。
BOPと言っている人たち(世界は知らないが特に日本のビジネス社会では)の多くは、
自分はTop(とまでは思っていなくとMiddle)と思っているのだろう。
そして、BOPビジネとは、40億人を相手にして5兆ドルのマーケットを開拓し、
多くの人々(や地域)が貧困から抜け出し、
自分たちは(少しは普通よりも粗利を低く抑えるとしても)一層儲ける、というビジネスの可能性を、
Win-Winのモデルによる商売で「CSRにもなる」と考えているのではないだろうか。
また、いろいろな講演の記録を見ても、
「~に出るには~という心構えがいる」とか「日本で売れている~という機能は不要である」とかいうような、
かなりテクニックに寄った話が多く、その、目的意識は、「一攫千金」的なものに見えて仕方がない。

BOPビジネスに活路を見出そうとする企業の経営者の方々には、
ぜひ、10年前の国連グローバルサミットで提唱された「ミレニアム開発目標」を思い出してほしい。
9月中旬から「国連ミレニアム目標首脳会合」が国連本部で行われ、
日本からも代表選を戦い抜いたばかりの管氏が出席した。
BOPビジネスが本当の意味で企業に利益をもたらすには、現在BOPにある人々、地域がより開発され、
その貧困や危険な生活環境から少しでも改善される必要があるのではないか。
相手の貧困に付け込んで(失礼!)「それなりの」商品を「それなりの」値段で
これまででは考えられないくらいの量をマーケットに売って儲けることを考える前に、
私たちがやることは、山のようにあるはずだ。
それは政府や国際機関の仕事だけではなく、民間セクターが中心になって動くことも十二分にあると思う。
それこそ、BOPビジネスであり、そもそものビジネスの目標がTOP(Top Of Pyramid)で行われているビジネスとは異なる、ということを考えてみるべきではないだろうか。

これは、とても難しく、ある意味、コストも時間も人手もかかるビジネスだと思う。
正直、BOSSはICIが参入すべき領域であるとは思ってはいない。
しかし、ICIとして出来ることを見つけ、積極的に取組むべきことと考えている。
だから、ICIはそうした企業の集まりに参加して、
自分たちの経験や専門性を活かすことで、よりよい世界を作っていきたい。

ちなみに、ご存じない方のためにUNDP日本事務所のHPにあるミレニアム目標のページをリンクしておこう。
http://www.undp.or.jp/aboutundp/mdg/mdgs.shtml

(i^c^i)

********************************************************************************

<ご意見・ご要望はこちらに>
mail.mag@i-c-i.jp

【発行元】 株式会社アイ・シー・アイ
【会社ホームページ】http://i-c-i.jp/

********************************************************************************

 


Comments are closed.