BOPビジネスを考える前に(メールマガジン第8号より)

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今月のBossのつぶやき
~BOPビジネスを考える前に~?
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最近、マスコミを賑わすことの多い男性の育児。知事や市長が、男性の育休取得の推進にと自ら育休を取る、という話題もあり、賛否が論じられている。BOSS自身の育児への協力を振り返ると、その当時としてもあまり褒められたものではなかったので、この手の話題が世の中の人の口に上るのは気分の良いものではないのだが、罪滅しの意味も含めて、ツブヤいてみようと思う。

「育休」と略され、報道などでは時々「育児休暇」とも言われることもあるが「育児休業」が法律に基づいた正しい用語である。たぶん、地方自治体の首長の場合は、法律による育児休業ではないので、手続き上、休暇扱いなのかもしれない。報道の原稿を書いている記者や報道部デスクなどにとって、男の育児は休暇の時にゴルフの代わりにやるもの的な感覚が残っている、というのは言い過ぎだろうか。
かく言うBOSSもその昔は、そんな気持ちで育児を眺めていたりもしたのである。また、これは「育児」も含めて「家事」全般が正規な労働と認められていないわが国の「古き良き」風潮を表している、とも言えなくはない。

さて、「イクメン」というと、カッコいいマンションに住むカッコいい夫婦が居てこれまたカッコいい夫が「男性用に開発された」育児グッズを持って「バギー」(乳母車とかベビーカーじゃないんだよ)を押してお出かけ、などというトレンディーな風景が思い浮かぶ。「イクメン」男子が、育休中でも「会社のメールをチェック」(かなり大画面のMacだよ)し「変化の早い業界ですから、休暇中に追いついておかないと」などと発言している番組もあった。「イクメン」ファッションも男性用「バギー」も、まあ、大画面のMacも、それなりの収入がないと、普通に揃えるのは、むつかしそうだ。こうした人達は、ガイシケーで自分か配偶者が働いて居たり、職業もコーコク関係であったりアイティーだったりすることが多いように見受けられる。クラウドを活用した在宅勤務が許される環境と似ていると言えば似ている。実際、体を使い、時間に制約のある仕事だと、休業する事で他の人の負担が増えたりすることもあり、育休の取得や育児参加は難しいのだと思う。NHKでは、介護スタッフが育休をとっている事例も報道されていたが、かなり無理があるように見えた。それ以外は、報道を見る限り、ガイシケーやアイティー、コーコク、コンサルタントなどの事例が多い。イクメンや男性の育休は、おそらく、かなり限られた恵まれた就労環境と経済環境に置かれている人達に許された贅沢にも思える。やはり、男性、いや女性も含めて、の育休は中小規模の製造業、あるいは接客やサービス業の従業員や現場の管理職にとっては、高嶺の花、なのである。

こういう環境で、自治体にしろ、会社にしろ、トップが育休を取得したところで、現在2%にも満たない男性の育休取得率が単純に増加することになるとは思えない。仕事を休んで男性配偶者、父親、が育児を行うことは、子供の教育にとっても、夫婦という家族を通した社会の改革と見ても、いい事であるし、また、これを選挙によって選ばれた首長が実行することは、これをご本人の政治的パフォマンス(あるいは主張)と見れば、さほど問題のあることとは思わない。しかし、これに(これだけに)よって育休を取得したくても、取得できない人の境遇がそう簡単に変るわけではない、ということも厳然たる事実である。
かく言うわが社でも2名ほど今年始めて父親になった社員が居るが、いつでも育休が取れる環境に置かれているとは言いがたい。せめて、土日は会社を休んで、奥さんの肩の重荷を少しでも軽くしてあげて、と言うことしかできそうにない。それでも、自分たちは土日が休めたり、本当に大変なときには有給休暇が使えるだけでも、まだまし、と言えないだろうか。

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