ICIのお仕事 その2

BOSSのつぶやき
~ ICIのお仕事 その2 ~

さて、今月も引き続きICIのお仕事の紹介をしていくことにしよう。
(前回のものはこちら)
こうやって、継続テーマを見つけると「連載物」は楽になるということを発見した。まあ、これは、書き手、の「物の見方」であって
「読み手」の気持ちを斟酌した話ではない。
システムのお仕事でも、他のお仕事でも同じだと思うが、このように「書き手(まあ、ベンダーとかプロバイダかな)」と「読み手(ユーザーと言ったりクライアントと言ったりする)」の間のギャップと言うものはあるのだ。
先月のお仕事紹介で「フロントシステムコンサルティング」なるICIの「事業」を紹介した。 これは、「造語」であり、この言葉はICIの考えていることを説明するために「創った」ものなので、今月はこの「フロントシステムコンサルティング」について書いてみようと思う。

下の三角形が上下さかさまになっている絵であるが、これが、「フロントシステム」という考え方のコンセプトである。
この絵は、今から15年ほど昔、BPR(Business Process Reengineering)として大手企業の業務とシステムの大改革を支援させていただいた時に、その企業とICIの開業メンバーが生み出した考えである。
顧客接点でのコミュニケーションこそが本来ビジネスにとって必要なシステムであり、システム部門とかベンダーが「情報系システム」と称するシステム開発に多大なお金をかけるのを止めよう、という考えを示したものである。そもそも、システムは商売に役立たつことが目的なので、この商売のフロントにお金をかけて様々な商売上の出来事を把握し出来るだけ溜め込む。
そして、その情報を必要な人が必要な時に様々な角度から見る事ができるようにしたい、という発想で考えるということだ。
POSという考えもそうだし、今時のビッグデータなんてのも、似たような考え方になる。
まあ、この絵では、iモードとなっているが今はスマートフォンやタブレットとの連携などはとても重要なフロントシステムのコンポネントになるはず。
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とは言え、「情報系」はそうかもしれないけど、業務系システム(言ってみれば業務機能のシステム化)は?という疑問は当然生まれてくる。
もし、そこにある商売に必要な業務機能を提供しうるシステムが無いのであれば、当然、「作る」事も含めてなんとかしなければいけない。
私たちの考えでは、目的達成に向けたお金の掛け方との関係になる。当然、比重は商売の接点(フロント)のシステムに重く、業務機能の実装は「比較感として」軽くなるように考えるべきである、ということが基本だ。
また、たぶん(どうせ)業務機能システムは既になんらかのものが存在するということを前提とすれば(昔とは言っても、90年代以降、それなりの規模の企業であれば業務機能を支えるシステムが全く存在しないという前提は必要なかった)、既存機能を商売のフロントサイドで新しく作り直して既存システムを「捨てる」という方向で考えるも一案、必要ならサービスやパッケージなど「作らない」ものに入れ替えることもあるし、既存が使えるのであれば残す場合のコストもよく考えて選択を行う。必ずしも既存システムを使う事がコスト増につながる訳でもないのだ。

とにかく商売(ビジネス)がより効果的になることとそれに掛けるコストの比較衡量を基本として方向は柔軟な発想で企業のシステム化計画を作る、ということが「フロントシステムコンサルティング」ということになる。この考えを実装したBPRでのシステム構築では、実行者側に下のような基本感を持ってもらった。
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この時代は、まだまだやっとクライアントサーバーでクライアントがwindowsという構成が一般的になりつつあった時だが、それでもクライアントのモックアップからフロントシステムの設計を開始する、という手順を合意し実行した。
Web中心となった現在であれば、より、簡単に上記の現場運営方針は実装できるだろう。外部設計と同時にUATの一部が完了していくようなイメージと思ってもらえれば良い。

フロントシステム(顧客接点優先)という考え方では、なにより使い手(経営とかでなく実際に仕事をする現場)と作り手の意思の確認、
という「コミュニケーション」が最も重要である。
使い手自身に「システムを作る」ということに関心を持ってもらう事に対して、作り手側(受託者)も使い手(発注者)も注力するというのが成功の鍵になる。
こういうと、システム開発は何でもそうだ、という声が聞こえそうだが、私たちに言わせれば、何でもそうであれば、既にだれもが私たちが言うところのこの方法論で開発しているのだ、ということになる訳だ。
また、ビジネスの「フロント」で必要になる考えとして「コミュニケーション」があり、システムの設計時から、人と人(商売の関係者だけでなく企業の内部も含めて)のコミュニケーションをより効果的に進めるということをシステムの目的として考えていく必要がある。
なので、私たちはICIが実施する(というかやっていきたい)仕事として「コミュニケーション戦略支援」を2番目に取り上げている。
こうした考えに基づいたアプリケーション「フロントシステム」を動かす仕組みは、使い手側の「コミュニケーション戦略」を踏まえて設計から構築・運用までを実行しなくてはいけないのである。

次回からは、こうした「コミュニケーション戦略」の支援を行うソフトウエアの開発とシステム基盤について書いてみよう。


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