新年度だよ!

BOSSのつぶやき 2014年4月
〜 新年度だよ! 〜

 さて、先月、4月からのBOSSに乞うご期待、とか書いたのを覚えている人も少ないはず。とということで、4月号のスタート!

 新年と違って、4月の新年度は年賀状とか挨拶もなくスタートする。桜の花と共に、という感じである。今年は、本当に桜満開の中での新年度スタートだった。ついでに、この「つぶやき」は2010年4月15日から始まったので、これで5サイクル目に入る。2011年は3月は休刊、4月はつぶやきを書いてないので、4月分としては、4回目になる。過去の4月を読み直したが、やはり、アマチュア、読み直しには堪えないようなものなので、決して読み直さないで欲しい(ホームページにはバックナンバーがあるのだが)。

 4月は、学生にとっては、社会人への出発と同時に新4年生(関西では4回生かな)が就活で「世間の荒波」にもまれることになる月だ。まあ、好景気の影響で、採用予定者数を大幅に増やした企業でてきたようなので「売り手」市場が始まるのかな?と思っている人も少なくはあるまい。さて、私は20年前には、そのさらに15年前に入社した企業の採用の一端を担っていた。4年生限定で8月の説明会(事実上の選考だわナ)解禁、10月の内定解禁という超短期決戦型の協定があったころだ。入社式が終わって、研修部に新入社員(釣った魚)をお渡しすると、いよいよ人事課の「釣り師」たちが一斉に動き出したもんです。4月からだと、まだ人事部という名刺では(公式には)会えないので、OBリクルータという名前で出てもらうのだ。ホンモノのOBにも動いてもらうけど。勝負は、4月から8月までの4ヶ月。あっと言う間の出来事になる。この間、給与事務以外の人事業務は半ばストップして採用一色(小さな会社だったのですよ、当時は)となる。8月の説明会(まあ、実質はしてはいけないはずの内定者の「拘束」だったが)に何人来るかが、勝負。ここで、予定数に行かないと、採用責任者(私の事です)は会社のエラーイ人にお呼ばれすることになる。予定数に近かったり、多かったりすれば良いかというとこれがまた、10月の内定確定までこの人数を「目減り」させないようにしなければならない。どっちが楽かな、とふと考えてしまう事も。「少なく採ってしっかり守る」か「多めに採って流れに委せる」、それはその時の状況なんだが、、、結局は、予定が我々の「実力以上」の時は後者で、少なくてもいい時は前者なんでしょう。

 と、こう書いてくると、なんとなく採用された(いや、されなかった)人たちから、おれたちは品物か、というコメントが来そうだが、こういったことは、まあ組織としての採用管理の話。我々の採用活動そのものは、「真摯に」学生さんと向き合ったのであります!ただね、この時期(80年代おしまいから90年代はじめ、バブル採用と呼ばれた時期)は、売り手市場だったので、こちらが「お願い」する感じ。とは言え、20歳をちょっと過ぎたくらいで、仕事らしい仕事にも就いた経験は(勿論)無く、組織的活動と言えば、クラブとかサークル、あるいはスキーツアーの企画、くらいのお兄ちゃん、お姉ちゃんのお話を一生懸命聞いて、単に「我が社」をお奨めするだけでなく「君には他の会社が向いている思う」というような指導もしてましたよ、はい!ということで、がんばれ、学生諸君!そして人事部員とリクルーターの諸君!ということだ。

 そんな時期なので、今時の採用活動というか「就活」について考えてみた。まあ、とある情報を見ると(と出典明示は避けるので以下はS△T?論文のようににねつ造かもしれませんので悪しからず)採用する側の選考方針は20年前とそう大きく変化しないように見受けられる。まず、出身校(卒業予定大学)は必ずチェック対象のようだ。私が採用をしていた頃、日本の国際的電器メーカー(日本語で「歩く奴」とかいうオーディオ機器を作ってました)が、当社は履歴書の出身校名を塗りつぶして選考します、とか言ってた。まあ、その結果かどうか知らないけど、最近この会社は「良い話題」が少ないと聞く。そういった経過からか、現状では各企業とも、学校名にはそれなりの評価を与えているようだ。まあ、とりあえずプロの目からみると、これは、多くの商品から70点合格でモノを見つけるには手間の掛からないいい方法だと思いますよ。品物だって、ブランドは一応ブランドでしょ?ブランドで選ばずに機能とか品質とかでピタっと「これだよ!」というものを選ぶのはエライ手間だと思いません?じっくりと選べる時間があれば良いけど、期間3〜4ヶ月で数千とか時には万の単位から数百のサンプルを選ぶ感じなので、何か「外形」での「スクリーニング」は必須。加えて、成績表、これもある意味、スクリーニングの手段でしょうね。余談ですが、今時だと私なんかとても出身会社には入れないです。それはそれとして、要は、学生数も増えたので、極力、手間を掛けずに無難な学生を役員に紹介する、という手順が活きてるような感じがしてしまうのは私だけ?これに売り手市場が加わると、まあ、ここ2〜3年はバブル採用の繰り返しになりそう。ということで、採用にお困りの大企業さま、私めにコンサルください。専門職系の採用はプロでっせ、とこれは宣伝。

 さてはて、こんな採用で良いのでしょうか?ということは言いたいな。企業の方針については、正直、仕方ないと思ってしまうし、日本の人事慣行で言うと人事課長ってそのプロを雇っている訳ではなさそうなので、改革は無理。なので逆に、学生の皆さんに問いたい!ほんとにこれで良いのか?と。世の中、大きな転換点に来てる。少子化+高齢化は加速され、人口が減る。その中で、規模で押して作ってきた「モノヅクリ日本」というブランドは維持できないでしょ、キット。これは、過去数十年、いや明治維新以降の日本の会社というものの基本的な価値観が変わるということ。こうなっちゃったのは、今の採用をやり続けてきた「優秀な」日本企業の人たちのせいだけど、困るのは若者。なので、学生さんと若い衆が自分たちから変化を作っていくべきだと思う。なので、ちょっと考えてみて(あるいは、学生さんにアドバイスしてみて)欲しい。就活にガンバらねばならないのは、そういう風に教育されているからじゃないのか?と。どの会社に入るかではなく、職業を選ぶという事は、一人一人が、やれること、やりたいことをちゃんと考えよう、という事だというのが私の言いたい事だ。今、一生懸命、今日のために「良い会社」に就社することなんかどうでも良いのだ。正直、ケーダンレンなんて、20年後の日本を本気で考えてるとは思えない。「なるようになる」とか「みんなで渡れば怖くない」思想があるような気がする。3人に一人が65歳以上で年寄りが小学生とかの人数より多い(くなるかどうかは調べてないけど)日本。そうなると、組織も然り乍ら、一人一人の力が生きてく上のポイントになる。自分で何かやれる人じゃないと生きていけない。で、そんな国に生きることになるのだということを考えると、逆にそこにはきっと「夢」と「希望」が湧いてくるはずだ。作られた社会を生きるのではなく、自分で新しい生活や社会を作っていくのが仕事になる時代だよ。これこそ、その時、誰でもが何らかの仕事で活躍できる世界だ。老人だって、負けられないよ。一人一人が、競争して、良いもの、良い事を作っていくのがこれからの世の中だ。就活に一喜一憂する勿れ。ラストリゾートは、自分で作れば良いのだ。


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