株式会社アイシーアイ

カルロス・ゴーン

年末に騒がせた今年の経済界のトップ・ニュースは日産自動車のゴーンの事件であろう。

『強欲な個人が高収入の隠ぺいを図った』『会社の資産を私物化した』『日本人のクーデター』などなど様々な解釈が飛んでいる。
しかし、ゴーンが日産自動車を立て直した貢献は極めて大きいのは事実であろう。問題は、絶大な権力を握ったゴーンの暴走に歯止めをかける仕組みが無かったことである。

ゴーンが来るまでは、日産は赤字続きでルノーに助けを求めた結果、送りこまれたのは、辣腕ゴーンであった。ゴーンは期待通り日産自動車をV字回復させたが、独断で旧日産の体質を破壊するほどの改革を実行しなければ、出来なかった改革であったであろう。ここに、トップの暴走を許すベースがあったのではなかろうか。

まだ、ゴーンは拘留されており、今後の裁判の結果がどうなるのか不明であるが、長年トップの独断を抑えることはできず、ここに来て、やっと検察の力を利用して歯止めとしたとみられる。

ほとんどの組織のトップは、独断と偏見に陥りやすいが、トランプ大統領がその典型である。トランプ大統領は、自分に逆らう閣僚を次々切り捨て、あるいは閣僚自ら離反するということが続いて、ますます暴走に歯止めがかからなくなっている。その結果は破たんという結末が待っていると予想できる。

独裁者の暴走を止められなければ、組織の崩壊・破たんは避けられない。

組織のためにも、トップのためにも、カウンターオピニオン(反対の意見)が重要である。独裁者はカウンターオピニオンが嫌いである。自分に媚びへつらう部下を周りに侍らせたい、茶坊主好みである。

トップの心得は、カウンターオピニオンに耳を傾けることと、反対意見を述べる部下を大事にしなければ、名経営者にはなれないし、組織を健全に発展させることが出来ないことを、肝に銘じておくことだろう。

さて、わが社のカウンターオピニオンはどこから出てくるのだろうか?