偽物・本物
小生も最近はネットで物を買うことが増えてきたが、購入前にその商品のレビューを見て、過去の購入者のコメントや評価を見て買うことが多い。
また、レストランの予約も、レストランの評価ポイントと口コミで判断することが多い。
しかし、過去にレストランのやらせレビューが新聞記事となり、レストランの評価サイトがやらせレビューの把握と削除を行った報道があり、小生も眉に唾をつけて、レビューを見るようにしているが、大手のアマゾンなどの購買サイトまで、やらせレビューが蔓延しているとは知らなかった。
日経ビジネスによると、中国・深圳で自社開発したIT関連商品をアマゾンで販売し、日本など各国の「口コミ代行業者」にやらせレビューを依頼する。口コミ代行業者はフェイスブックなどでやらせレビュアーを募集して、レビューを書かせる。
やらせレビューには、その内容によって支払い代金が変わる。
例えば、レストランのやらせレビューでは、実際の店舗に行って食事をして、詳しいレビューを書くと1万数1千円から2万円がやらせ代行業者に支払われる。実際の店舗に行かず、想像でレビューを書いたものには、2~3,000円が支払われる。
想像でのレビューは大量にレビューを投稿するため、大量の偽アカウントが利用される。
アマゾンのベスト500位以内のレビュアーにレビューを書いてもらう相場は1万5千円である。
これほどの金額を払ってまでやらせレビューを書かせるのは、レビューが店舗の売上に大きく左右されるからである。
アマゾンも食べログもやらせレビュー対策を講じているが、どこまで信頼できるか分からない。
さて、消費者である我々はどの様に対応したら良いだろうか。
レビューをある程度ご参考にとどめるか、やらせレビューを見分けて判断するかであるが、なかなかやらせレビューを見出すのは難しそうである。
どんな世界にも、本物・偽物は付き物である。偽物をかぎわけるのは、最後は個人個人の判断である。