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第二の大坂なおみ

今回の全豪オープンでの大坂なおみのプレイには、大勢の日本人がテレビにくぎ付けになったことだろう。特に決勝戦はP.クビトバに第二セットを奪われて、第三セットのゲームは手に汗握る戦いであった。

相手のクビトバはウィンブルドンで2回優勝した元世界ランキング2位の強豪であるが、2016年末に強盗に襲われ、利き手の左手に重傷を負い、左手の神経を修復する手術を受け、復帰までに6か月の見込みとされた。しかし、その翌年5月の全仏オープンで復帰し初戦に勝利した。また、昨年は5回トーナメントで優勝し、ランキング7位まで復活を果たした。

今回の全豪オープンでも1セットを落とすことなく決勝進出を果たしたが、大坂に敗れた。
この決勝戦を見た限りでは、クビトバは『試合慣れしたテクニックに優れた選手』という印象で、大阪のパワーで圧すタイプと異なり、試合巧者に思えた。
ただし、両者に共通するのは、長身から繰り出すパワーあふれるサーブと精神力の強さである。クビトバは大坂よりもクールな表情で、失敗しても大坂のようにラケットをたたきつけるような真似は全く見られなかった。しかし、大坂も第二セットを落とした後、第三セットでは人が変わったように落ち着いて対応し、勝利をものにした。

素人考えでは、テニス選手としての資質は、体力と技術と精神力のバランスなのではないだろうか。特に最終局面では、精神力の強さが大きく影響するように見えた。

さて、話は全く変わるが、中国で大学准教授の医師、賀建奎が人間の受精卵をゲノム編集して、エイズウイルスに感染しないように遺伝情報を書き換えた双子の女子が産まれたとの衝撃的ニュースが世界を驚かせた。安全性や倫理上の問題で、この研究者に非難が相次いだ。
しかし、動物ではゲノム編集による遺伝子書き換えが始まっている。
近畿大学では、マダイのゲノム編集をしており、筋肉量が1.3倍になり、可食部分が増えて、価格を2割安く売る可能性が出てきた。いずれ人間でも、ゲノム編集が実用化されれば、筋ジストロフィーなどの様々な難病の治療が可能になる。

遺伝情報を書き換えて、希望通りの『デザインベビー』の実現も可能になり、運動能力や記憶力などを人為的に拡張できるようになると、第二の大坂なおみをゲノム編集で創り上げ、グランドスラム達成も夢ではない。

問題は倫理面と人間のメンツの問題だろうか。