株式会社アイシーアイ

薬の値段

 高齢者になると、何らかの体調の衰えや不調があり、薬の服用が避けられなくなる。
 小生も、健康増進サプリメントや血圧の薬など、毎日数種の錠剤のお世話になっている。

 ところで、最近新聞などで話題の新薬が発表されるが、その値段に驚かされる。
 ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の本庶佑博士と小野薬品が開発したがんの薬オプジーボは、最初年間3,800万円で発売され、昨年11月に1,090万円(年額)に改定された。
 その他、下記の遺伝子治療薬が発売されている。

薬剤名 価格(1回使用で) 効能・効果
キムリア 約5,000万円 白血病
イエスカルタ 約4,000万円 悪性リンパ腫
ラクスターナ 約9,000万円 遺伝性網膜疾患
ゾルゲンスマ 約2億2千万円 脊髄性筋萎縮症

 なぜ薬が高額になったのであろうか?
 新薬の創薬に長期間の設備投資と人件費や製造に必要な様々な技術に対する特許料、検査費用がふくらんでいるためである。また、必要な技術が多様化しており、そのための調達資金だけでなく、創薬技術を持つ企業の買収費用が高額となっていることも、大きく影響している。

 このような高額治療薬の個人負担だが、日本ではオプジーボの場合年間1,090万円だが、「高額医療費制度」により60万円強(年収、年齢により変わる)で済むことになる。従って、その差額は健康保険制度のもとで国の負担が増えることになる。
 今後、このような高額医薬が増加することで、個人の負担増だけでなく健康保険制度の破たんにつながりかねない。
 医療が発展するということが、コストも増えることでは困るのだが・・・。
 結局、命も金で買うことになるのか・・・。