株式会社アイシーアイ

24人のビリー・ミリガン

 米国オハイオ州で1977年に強盗と強姦罪で逮捕されたビリー・ミリガンは24人の多重人格者であることが分かった。
 精神科医の診断で、その多重人格は3歳の女児から26歳の男性、同性愛の女性、ユーゴスラビア人の空手の達人、手錠や縄抜けの名人、画家、イギリス人、など様々で、それぞれの人格でIQが異なった。
 逮捕当初は、単なる演技をしているのではないかと疑われたが、精神鑑定の結果、多重人格であることが判明した。
 裁判では1978年に多重人格障害(解離性同一性障害)により無罪となった。
 その後、様々な精神科病院を転々とし、マスコミの非難、無実の逮捕などを経て、人格の分裂と統合を繰り返したが、精神科医の治療により1991年に人格が安定したと判断され、解放された。その後、名前を変えてカリフォルニア州に住み、2014年59才で癌のために死亡した。
 また、2017年には『スプリット』の題で映画化された。

 ビリー・ミリガンの多重人格の原因は、幼児期の義父から受けた虐待が原因で、それを逃れるために多重人格となり、犯罪まで犯すようになった。

 最近、日本でも児童虐待が様ざま報道されているが、幼児期の虐待が子供の成長に大きな影響を与える。
 また、虐待を受けた本人も児童虐待をするという調査も分かってきた。
 急速に増えつつある幼児虐待の対策は喫緊の課題であろう。
 子供を救うだけでなく、虐待をする親の治療も忘れてはならない。